野菜ゾーンが雑草だらけになってしまうのは、
そういうやり方なので当然なのですが、
果樹ゾーンもかなりの状態になってしまうのです。
多少は下草が生えていても問題は無いのですが、
生長が遅れている樹高の低い果樹だと雑草に覆われてしまいます。
そこで雑草の高さを低く保つにはどうすればいいのかと考えました。
こまめに雑草を刈ればいいのでしょうけれど毎年作業が追いつかなくなります。
そこである緑肥作物を導入することにしました。
とりあえずオレンジの周囲の様子です。
手前と左奥の2本あります。
株の周りに草が生えています。
通路部分は撮影前にすべて刈っておきました。
これは秋に種蒔きしたんですがいつの間にやら発芽生長していたようです。
その草がこれです。
これがヘアリーベッチです。
蔓性でして周囲のほかの雑草に絡み付いて広がっていきます。
そうやってこれ以外の雑草をある程度押さえ込むことができるようです。
うちの畑にはこれとそっくりな雑草が自生しています。
カラスノエンドウです。
近縁種でこれも同様の効果が見込めるそうです。
マメ科で莢がぶら下がります。
子供の頃はその莢を使って笛を作ったことがあります。
ちゃんと雑草を押さえてくれているようなのでそのままにしておけばいいのですが、
果樹に施肥をするのに邪魔なんです。
オレンジとデコポンの周囲にだけ種蒔きしまして、
実はデコポンの周囲に生えていたのはすべて刈ってしまいました。
オレンジの周囲のも刈ってしまおうかと思ったのですが、
やはりせっかく種蒔きしたので植え替えて残すことにしました。
ということで抜いてみました。
根っこの部分なんですが白い塊のようなものがついています。
これはいわゆる根粒菌というものでしてマメ科植物の特徴なんです。
この菌が空中の窒素を取り込んで宿主へと供給するんです。
それによってマメ科の植物を植えた土は自然と肥えていくというわけなのです。
なので緑肥植物として使われています。
ということで植え替えました。
デコポンの周囲に植えました。
こちらは既に施肥の作業は終えています。
ただまぁ一旦引っこ抜いたのを植えてちゃんと根付いてくれるのかわかりません。
雑草レベルの生命力であることを祈るだけです。
当初は自然農法でやっていた果樹でしたが何年も前から殺虫剤も肥料も使っています。
何もしなくてもいくらでも収穫できるのは甘夏だけですね。
ただそれにしても味を良くするためにはそれなりに栄養が必要でしょうし、
結局何かはしないと収穫まではいけてもおいしくはならないんです。
でもあくまで私が目指しているのは無農薬無肥料でしてそれは果樹も同じです。
そのためにもいろいろと試行錯誤を続けていきます。
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